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ブログ引っ越し
commons30ファンド2周年記念セミナー:「教育」をテーマに
1月19日(水)に東京21cクラブで行われた、 コモンズ30ファンド2周年記念セミナー 『未来くる』ミラクル・メーカーの創出 ~進取の教育が急務~ に参加しました。
当日の登壇者は、ベネッセCFO・福原賢一さん、政策研究大学院大学教授・黒川清先生、コモンズ投信会長・澁澤健さん。
内容は、福原さんが日本のガラパゴス教育についてスピーチ、次いで黒川先生のスピーチ、最後に澁澤さんを交えて3人のトークセッションでした。
トークセッションでは、海外経験豊富な御三方のため、海外(アメリカ・イギリス中心)の話題も多くあり、中でもリベラルアーツの話題でかなり盛り上がりました。
紹介したいエピソードも沢山ありますが、そこはUstreamを見て楽しんで頂くとして、個人的に印象に残った言葉をあげさせて頂きます。
福原さんがおっしゃっていた、「キャリアは切り拓くもの。」というお言葉。
黒川先生がおっしゃっていた、「教育とは自分たちが何であるかを自らやってみせること。」というお言葉。
澁澤さんがおっしゃっていた、「教育は共通言語を生み出すためにある。」というお言葉。
1時間はあっという間に経ってしまいました。
そして、質疑応答の際に、ベネッセCFO・福原さんに質問を投げかけました。
「公的セクターに対する障害がなかったら、日本のガラパゴス教育の現状を打破するために政府に要請したいことは何ですか。また具体的に、初等・中等・高等教育のどの部分を変えたらいいと思いますか。」
"規制をしないで欲しいと言うこと。政府側にどんなに綺麗な標語が有っても、それが推進力になっていない。
抜本的に変えるには、大学入試システムを変えるべきだ"
とお答えを頂きました。(かなり簡略化しています)
真摯にお答え頂いてとても嬉しかったです。ありがとうございました。
百聞は一見に如かず。当日のUstream映像はこちら。
2時間弱ですが、ぜひ皆様にも見て頂きたいと思います。
コモンズ澁澤健さんのblog記事
投信ブロガー・rennyさんの記事
も合わせて読んで頂くのがおすすめです!
------
高等教育を現在享受している身としてこのセミナーを通じて思ったこと。
登壇者御三方を始め、このセミナーに参加した方々が何かしらの形で「教育」について問題意識を持っていて、私たちの世代並びにその下の世代に対する「教育のあり方」を真摯に考えてくださっていることがとても嬉しかったです。
例え文科省がとても「お役所」組織で抜本的改革が難しくても、黒川先生がおっしゃってたように変革を唱えて実行に移せる人が5〜10%と増えていけば、じわりじわりと日本の教育も変わるのではないのでしょうか。
そのために必要なのは、"blogやtwitter等を通じて個人をempowerしていくこと(by黒川先生)。"
今後もblogを書くことで自分の考えを発信していこうと思いました。
そして先生からtwitterの返信が。。
kiyoshikurokawa: @Q_Lisa “thank you for joining this anniversary. We shared fun time together thinking of our future, the youths.”
先生のパッション・エナジーには私もとても刺激を貰いました。
「“出る杭”を育てる」とのお言葉。。私も尖った人間になっていきたいです。
黒川清先生のblogはもちろんのことですが、
「世界キャリアの作り方(黒川清先生・石倉洋子先生共著)」も一人でも多くの人に読んでもらいたいです。
----
このセミナーを通じて、自分自身の「教育」を振り返ってみると。。
中学・高校とイギリス、カナダにホームステイ+短期語学留学、
大学ではフランスに語学留学、1年間カナダに交換留学。
留学で外に出ることで数え切れないくらい多くのことを学びました。
今振り返ってみても、 自分はものすごく恵まれていたのだと思います。。
大学卒業を間近に控えた私の思い。
それは、交換留学制度をどんどん活用して一人でも多くの人に留学に行って欲しいということです。
これに関しては、最近交換留学生の団体に携わっているので、近日中にまた詳しく書こうと思っています。
交換留学の1年間はかけがえのない素敵な経験となり、私の中で財産となりました。
ですので、留学に行こうか迷っている人の背中を押せるような存在になりたいです。
そんな思いを再確認させられた、素敵な2時間のセミナーでした。
当日の登壇者は、ベネッセCFO・福原賢一さん、政策研究大学院大学教授・黒川清先生、コモンズ投信会長・澁澤健さん。
内容は、福原さんが日本のガラパゴス教育についてスピーチ、次いで黒川先生のスピーチ、最後に澁澤さんを交えて3人のトークセッションでした。
トークセッションでは、海外経験豊富な御三方のため、海外(アメリカ・イギリス中心)の話題も多くあり、中でもリベラルアーツの話題でかなり盛り上がりました。
紹介したいエピソードも沢山ありますが、そこはUstreamを見て楽しんで頂くとして、個人的に印象に残った言葉をあげさせて頂きます。
福原さんがおっしゃっていた、「キャリアは切り拓くもの。」というお言葉。
黒川先生がおっしゃっていた、「教育とは自分たちが何であるかを自らやってみせること。」というお言葉。
澁澤さんがおっしゃっていた、「教育は共通言語を生み出すためにある。」というお言葉。
1時間はあっという間に経ってしまいました。
そして、質疑応答の際に、ベネッセCFO・福原さんに質問を投げかけました。
「公的セクターに対する障害がなかったら、日本のガラパゴス教育の現状を打破するために政府に要請したいことは何ですか。また具体的に、初等・中等・高等教育のどの部分を変えたらいいと思いますか。」
"規制をしないで欲しいと言うこと。政府側にどんなに綺麗な標語が有っても、それが推進力になっていない。
抜本的に変えるには、大学入試システムを変えるべきだ"
とお答えを頂きました。(かなり簡略化しています)
真摯にお答え頂いてとても嬉しかったです。ありがとうございました。
百聞は一見に如かず。当日のUstream映像はこちら。
2時間弱ですが、ぜひ皆様にも見て頂きたいと思います。
コモンズ澁澤健さんのblog記事
投信ブロガー・rennyさんの記事
も合わせて読んで頂くのがおすすめです!
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高等教育を現在享受している身としてこのセミナーを通じて思ったこと。
登壇者御三方を始め、このセミナーに参加した方々が何かしらの形で「教育」について問題意識を持っていて、私たちの世代並びにその下の世代に対する「教育のあり方」を真摯に考えてくださっていることがとても嬉しかったです。
例え文科省がとても「お役所」組織で抜本的改革が難しくても、黒川先生がおっしゃってたように変革を唱えて実行に移せる人が5〜10%と増えていけば、じわりじわりと日本の教育も変わるのではないのでしょうか。
そのために必要なのは、"blogやtwitter等を通じて個人をempowerしていくこと(by黒川先生)。"
今後もblogを書くことで自分の考えを発信していこうと思いました。
そして先生からtwitterの返信が。。
kiyoshikurokawa: @Q_Lisa “thank you for joining this anniversary. We shared fun time together thinking of our future, the youths.”
先生のパッション・エナジーには私もとても刺激を貰いました。
「“出る杭”を育てる」とのお言葉。。私も尖った人間になっていきたいです。
黒川清先生のblogはもちろんのことですが、
「世界キャリアの作り方(黒川清先生・石倉洋子先生共著)」も一人でも多くの人に読んでもらいたいです。
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このセミナーを通じて、自分自身の「教育」を振り返ってみると。。
中学・高校とイギリス、カナダにホームステイ+短期語学留学、
大学ではフランスに語学留学、1年間カナダに交換留学。
留学で外に出ることで数え切れないくらい多くのことを学びました。
今振り返ってみても、 自分はものすごく恵まれていたのだと思います。。
大学卒業を間近に控えた私の思い。
それは、交換留学制度をどんどん活用して一人でも多くの人に留学に行って欲しいということです。
これに関しては、最近交換留学生の団体に携わっているので、近日中にまた詳しく書こうと思っています。
交換留学の1年間はかけがえのない素敵な経験となり、私の中で財産となりました。
ですので、留学に行こうか迷っている人の背中を押せるような存在になりたいです。
そんな思いを再確認させられた、素敵な2時間のセミナーでした。
Skype創業者 Niklas Zennström氏 講演会
12月15日に慶應義塾大学 三田キャンパス構内で行われた講演会、
「起業家精神とビジネスの秘訣」に足を運びました。
登壇者は、Skype創業者 ニクラス・ゼンストローム氏。(Niklas Zennström)

起業家、投資家、慈善家。
Kazaa、Skype、Joostの開発で知られる。
2001年、ヤヌス・フリスとともにP2Pファイル共有ソフトであるKazaaを開発。Kazaa社のCEOを務める。
2002年にはP2P技術を利用したインターネット電話サービスSkypeをフリスと共同開発。Skypeは大成功を収め、2005年10月14日にeBayに21億ユーロ(26億米ドル)で買収される。2007年にはフリスとともにP2P技術を利用したインターネットテレビ配信システムJoostを立ち上げる。ゼンストロームは共同会長を務めた。
現在は投資会社 Atomico を経営。Atomico を通じてLast.fm、FON、Technoratiを含む新興企業15社以上に資金を提供。気候変動や人権、社会起業家精神に対する慈善援助を目的とした Zennström Philanthropies も創設している。
(以上 引用元:講演会用HP)
当日は通訳を交えて1時間弱二クラス氏の御講演、約30分質疑応答の時間が設けられました。
以下、私がとったメモを中心に、印象に残った話を中心に書き記していきます。
(一字一句正確に記したわけではないのでご了承ください)
-----------------
●本講演の目的は、この教室を出るときにひとりでも多くの人が少しでも
"自分の人生、夢に賭けてみようかな"と思ってもらえること。
●失敗から学ぶことは、成功には欠くことのできない要素である。
"Failure makes you smart."
●Take a chance on your dreams, even if it means you might fail.
"やってみよう"という気持ちが不況に勝つ力となっていく!:)
●Growth is necessary to get out of this recession,
and technology is a suitable sector for growth.
世界中の半分の人は携帯電話を持っていて、1/4の人はインターネットに接続できる環境にいる。
テクノロジーは触媒的な役割を担っている!
●innovation×形を変えたbusiness modelによって多くの利益を上げてきた。
例えば、Googleは現在まで250億ドルの売り上げをあげてきた。
その他、Skype、twitter、Facebookはコミュニケーションの方法すら変えてしまった。
technologyはものすごい勢いで変化している。
Zynga, Grouponは前掲の企業よりもっと早く成長している。
つまり、ideaがあれば2-3年で10億ドル規模のビジネスをすることが可能。
●Take some time to build a team.
一人で会社を起こそうとするのではなく、素晴らしい仲間と一緒に始めなさい。
smart, passionate, devoting(賢さ、情熱的、献身的)
これらの要素を満たす人をリクルーティングするのが良い。
●3 things to happen everywhere:
1. Focus on real organic growth
2. Encourage innovation
3. Empower the risk-takers
●Brazil, India, ChinaはU.S.に追随してentrepreneurをどんどん輩出してきている。
risk-takerや失敗をもっと許容していけば、ますます色々な素晴らしい技術がこれらの国から出てくる。and Japan needs to do the same.
日本は"失敗の10年間"から学ぶことが出来るという逆にいえば恵まれた環境にある。
現状に満足せず、自分の将来を切り開く姿勢で、entrepreneurを将来の選択肢の一つに入れてほしい。
-----------------
質疑応答の時間も、学生から多岐にわたる質問が投げかけられていました。
私が二クラス氏に投げかけた質問。
「あなたは創造的・革新的なアイデアで様々な企業を起業していますが、
どのような環境や状況で私たちはそのような革新的なアイデアが生まれるとお考えですか?」
ニクラス氏はこう答えました。
「様々なコンビネーションによってそのような状態は生まれるが、一番大事なのはopen-mindedなこと。
open-minded、柔軟な姿勢は何よりも大切であると思う。
疑問を持って、解決策を自問自答することや、冷静に情報を分析すること、ある事柄に対する情熱も大切。
また、私の場合は、一緒に働いていた人が多様なバックグラウンドを持つ人たちで、
お互いにinspireし合ったり様々なことを学べたことが大きいかもしれない。」
他にも質問したいことはあったのですが、時間が過ぎてしまい講演会は幕を閉じました。
-----------------
確かに抽象的な話が中心だったかもしれませんが、
実際にentrepreneurとして成功を収めており、skypeという画期的なインフラを開発した
ニクラス氏張本人から日本の学生に向けてのメッセージを頂けたことはとても貴重な経験だったと思います。
(個人的には、通訳無でよかった。。そうすれば単純に計算すると二倍お話が聞けたはず)
エンジニアに憧れを抱きつつも文系畑で育ってきた私は何かtechの発展に貢献できるのだろうか?
という疑問を抱きながら、今後社会に出てからその答えのヒントとなるものを見つけたいと思います。
長くなってしまいましたが、興味のある方は実際に映像で今回の講演を聞いてみてください。
Ustream映像はこちら。
「起業家精神とビジネスの秘訣」に足を運びました。
登壇者は、Skype創業者 ニクラス・ゼンストローム氏。(Niklas Zennström)

起業家、投資家、慈善家。
Kazaa、Skype、Joostの開発で知られる。
2001年、ヤヌス・フリスとともにP2Pファイル共有ソフトであるKazaaを開発。Kazaa社のCEOを務める。
2002年にはP2P技術を利用したインターネット電話サービスSkypeをフリスと共同開発。Skypeは大成功を収め、2005年10月14日にeBayに21億ユーロ(26億米ドル)で買収される。2007年にはフリスとともにP2P技術を利用したインターネットテレビ配信システムJoostを立ち上げる。ゼンストロームは共同会長を務めた。
現在は投資会社 Atomico を経営。Atomico を通じてLast.fm、FON、Technoratiを含む新興企業15社以上に資金を提供。気候変動や人権、社会起業家精神に対する慈善援助を目的とした Zennström Philanthropies も創設している。
(以上 引用元:講演会用HP)
当日は通訳を交えて1時間弱二クラス氏の御講演、約30分質疑応答の時間が設けられました。
以下、私がとったメモを中心に、印象に残った話を中心に書き記していきます。
(一字一句正確に記したわけではないのでご了承ください)
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●本講演の目的は、この教室を出るときにひとりでも多くの人が少しでも
"自分の人生、夢に賭けてみようかな"と思ってもらえること。
●失敗から学ぶことは、成功には欠くことのできない要素である。
"Failure makes you smart."
●Take a chance on your dreams, even if it means you might fail.
"やってみよう"という気持ちが不況に勝つ力となっていく!:)
●Growth is necessary to get out of this recession,
and technology is a suitable sector for growth.
世界中の半分の人は携帯電話を持っていて、1/4の人はインターネットに接続できる環境にいる。
テクノロジーは触媒的な役割を担っている!
●innovation×形を変えたbusiness modelによって多くの利益を上げてきた。
例えば、Googleは現在まで250億ドルの売り上げをあげてきた。
その他、Skype、twitter、Facebookはコミュニケーションの方法すら変えてしまった。
technologyはものすごい勢いで変化している。
Zynga, Grouponは前掲の企業よりもっと早く成長している。
つまり、ideaがあれば2-3年で10億ドル規模のビジネスをすることが可能。
●Take some time to build a team.
一人で会社を起こそうとするのではなく、素晴らしい仲間と一緒に始めなさい。
smart, passionate, devoting(賢さ、情熱的、献身的)
これらの要素を満たす人をリクルーティングするのが良い。
●3 things to happen everywhere:
1. Focus on real organic growth
2. Encourage innovation
3. Empower the risk-takers
●Brazil, India, ChinaはU.S.に追随してentrepreneurをどんどん輩出してきている。
risk-takerや失敗をもっと許容していけば、ますます色々な素晴らしい技術がこれらの国から出てくる。and Japan needs to do the same.
日本は"失敗の10年間"から学ぶことが出来るという逆にいえば恵まれた環境にある。
現状に満足せず、自分の将来を切り開く姿勢で、entrepreneurを将来の選択肢の一つに入れてほしい。
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質疑応答の時間も、学生から多岐にわたる質問が投げかけられていました。
私が二クラス氏に投げかけた質問。
「あなたは創造的・革新的なアイデアで様々な企業を起業していますが、
どのような環境や状況で私たちはそのような革新的なアイデアが生まれるとお考えですか?」
ニクラス氏はこう答えました。
「様々なコンビネーションによってそのような状態は生まれるが、一番大事なのはopen-mindedなこと。
open-minded、柔軟な姿勢は何よりも大切であると思う。
疑問を持って、解決策を自問自答することや、冷静に情報を分析すること、ある事柄に対する情熱も大切。
また、私の場合は、一緒に働いていた人が多様なバックグラウンドを持つ人たちで、
お互いにinspireし合ったり様々なことを学べたことが大きいかもしれない。」
他にも質問したいことはあったのですが、時間が過ぎてしまい講演会は幕を閉じました。
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確かに抽象的な話が中心だったかもしれませんが、
実際にentrepreneurとして成功を収めており、skypeという画期的なインフラを開発した
ニクラス氏張本人から日本の学生に向けてのメッセージを頂けたことはとても貴重な経験だったと思います。
(個人的には、通訳無でよかった。。そうすれば単純に計算すると二倍お話が聞けたはず)
エンジニアに憧れを抱きつつも文系畑で育ってきた私は何かtechの発展に貢献できるのだろうか?
という疑問を抱きながら、今後社会に出てからその答えのヒントとなるものを見つけたいと思います。
長くなってしまいましたが、興味のある方は実際に映像で今回の講演を聞いてみてください。
Ustream映像はこちら。
世界の「教育」について — 後編
世界の「教育」について — 前編
(半年前に書いたエントリーになりますが、折角なので掲載します。)
「教育」については問題意識を持っていますが、異なるバックグラウンドを持つ友人と話す事で新たに考えさせられたので、blogに記しておきたいと思います。
本題に入る前に、私が留学生活で感じた"教育"についてふれたいと思います。
私は留学中主にビジネススクールの授業を履修しており、"北米スタイル"(クラス内ディスカッション、プレゼンテーション、ケーススタディetc)の教育にもろに触れる事が出来ました。
(意外にもビジネス以外の授業はあまり日本と変わりはありませんでした。リーディングの量とレポートの量は日本の比ではありませんが)
日本の大学では法律を専攻をしていたため、「授業は100%講義、評価は100%試験」(勿論例外の授業もありましたが、大概の授業がこのような感じでした)というインターアクションがほぼない教育を受けていました。
もちろん両者に良い点・悪い点はありますが、法律学科の教育スタイルに2年半慣れていた身として、北米スタイルの授業は全てが斬新的で刺激的でした。
膨大なリーディングとレポート、プレゼンテーションの準備など勉強に追われる毎日でしたが、日本の大学では今まで得られなかった充実感を得る事が出来ました。
また、Queen's Commerceの学生達は、とてもアグレッシブで、普段の勉強もさることながら課外活動・ボランティア・カンフェレンスにも積極的に参加し、パーティーも毎週末盛大にやり、私から見れば一体いつ寝てるのか?どこにその体力があるのか?と常に疑問でした。
クラスで多く発言したり、プレゼンテーションが上手い学生を、「なんと優秀なんだろう!」と思い、生徒のレベルの高さにいたく感動し、自分自身との差を痛烈に感じて悔しい思いをした事もありました。
ただ、他の人達は彼らに対する見方は違っていたようです。
チリの大学から来たチリとドイツのハーフの友人は、
「僕は北米の教育システム自体はいいと思う。
ただQueen'sの学生達は本当に頭がいいのか?"頭がいい風"に見せかけるのが、とてつもなく上手いんじゃないのかな。
彼らがしのぎを削って勉強に励み、Conferenceにも積極的に参加及び運営し、Case competitionにも積極的に応募し、ボランティアにも励んでいるけれど、結局それも"いい会社に就職する、いい仕事をgetする、お金持ちになる"為の行為にしか思えない。
勿論本人達は口に出して言うことはないけど、"Money"が彼らの中で優先順位がとてつもなく高いことが、言外の行動からひしひしと感じられる。」
フランス南部のビジネススクールに通うフランス人の友人は、
「(チリ出身の友人の意見に)賛成。プレゼンテーションも練習を積み重ねているのだろうけれど、いちいち言うことを原稿に書いてそれを読んでいる人も居る。
本来プレゼンテーションは、自分の言葉で内容を表現/発表するべきなのに、ましてや第二言語じゃなくて英語が母国語の彼らが一字一句原稿通りに読んでいるのは微妙だよ。
彼らは頭が良いと言うよりは、"マニュアル通りにこなす"ことが上手いんじゃないかな。」
この二人の意見は、正直私にはない視点だったので、びっくりしました。
シンガポールの友人の話や私自身の考察を含んだ記事は、後編に。